中国旅行で意外と見落とされがちなのが「ホテルの外国人宿泊可否」の問題だ。中国には「渉外資格(涉外经营许可)」という制度があり、外国人を宿泊させることができるホテルとできないホテルが法律で区別されている。これを知らずに安いホテルを予約すると、深夜にチェックインを断られるという最悪の事態になりかねない。
渉外ホテルとは何か
渉外ホテルとは、公安機関に「外国人宿泊者の受け入れ・登録」の許可を受けたホテルのことだ。外国人が宿泊すると、ホテル側は24時間以内に公安に宿泊者情報を登録する義務がある。この手続きができる許可がない宿(安宿・民宿・一部のゲストハウス)は、外国人を宿泊させることができない。
とはいえ、2020年代以降は規制が実質的に緩和され、大都市では多くの宿が外国人対応になっている。問題になりやすいのは地方都市・農村部・格安ドミトリー系の宿だ。
予約時に確認すべき3つのポイント
①Trip.com・Agoda・Booking.comでの表示確認:これらの海外向け予約サイトに掲載されているホテルは、基本的に外国人対応が確認されたものが多い。中国国内向けサイト(携程・美団)のみに掲載されているホテルは注意が必要。②レビューの外国語コメント確認:英語・日本語のレビューがあるホテルは外国人受け入れ実績がある証拠。③問い合わせの実施:不安なら予約前に「外国人パスポートでのチェックイン可能ですか」とメッセージで確認しておく。
Airbnbと民泊の注意点
中国ではAirbnbの運営が一時停止しており(2022年にサービス終了)、現在は小猪短租(シャオジュードゥアンズー)や途家(Tujia)などの国内民泊プラットフォームが主流だ。これらを使う際も渉外資格の確認が必要で、「外国人対応」と明記されていないものは避けるのが無難。ホステルはYHAジャパン加盟施設など国際ホステルネットワーク加盟施設なら外国人対応が確実。
チェックイン時に必要な書類と手順
外国人のチェックインには必ずパスポート原本が必要だ。コピーではなく原本を持参すること。フロントでパスポートを預け(一時的に)、情報を登録した後に返却される。滞在中はパスポートを常に携帯するのが基本で、身分証明書の提示を求められる場面(観光スポット入場・交通機関利用など)は思った以上に多い。

「外国人宿泊可」の確認方法と実態
中国では、すべての宿泊施設が外国人を受け入れられるわけではない。公安局に外国人宿泊の届出登録をしていない施設は、法律上、外国人を泊めることができない。特にローカルの安宿・民泊(民宿)では、この登録をしていないケースが多い。
確認方法①:予約サイトのフィルター機能
Ctrip(携程)やAgodaなど中国系・アジア系の予約サイトでは「外国人宿泊可」のフィルター項目がある。これを必ず確認すること。
確認方法②:ホテル側へ事前連絡
予約前にホテルに直接メッセージを送り「外国人旅行者ですが宿泊可能ですか?(我是外国人,可以住宿吗?)」と確認する。
確認方法③:星付きホテルを選ぶ
3つ星以上の正規ホテルは原則として外国人宿泊登録を完備している。初めての中国旅行では、確実性を優先して星付きホテルを選ぶのが無難だ。
ホテルチェックイン時の注意点
外国人が中国でホテルに宿泊すると、ホテル側が公安局に宿泊者情報を自動的に届け出る仕組みになっている。チェックイン時にパスポート原本の提示が必須となる。
友人宅や民泊に宿泊する場合は、宿泊者自身が最寄りの公安局に宿泊登録をする義務がある(24時間以内)。この手続きを怠ると、法的なトラブルになるケースがあるため注意が必要だ。
なお、中国本土ではAirbnbが2022年にサービスを終了したため現在は利用できない。民泊的な宿泊を求める場合は、小猪短租や途家(Tujia)などの中国版プラットフォームを利用することになるが、外国人宿泊の可否は個々の物件ごとに要確認だ。
まとめ:大手チェーンを選べばまず問題なし
初めての中国旅行なら、IHG・マリオット・ヒルトン・アコーなどの国際チェーンか、中国系でも「如家(ホームイン)」「汉庭(ハンティン)」などのビジネスホテルチェーンを選べば、外国人宿泊拒否のリスクはほぼゼロだ。現地SIMとAlipayの設定と並んで、ホテルの事前確認を渡航前必須タスクに加えておこう。


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